2007-11-06 第168回国会 衆議院 青少年問題に関する特別委員会 第3号
○尾木参考人 学校裏サイトの問題ですけれども、これは大体六割ぐらいと言われていたんですが、最新のデータでは先ほど言いましたように六八%ぐらいという調査の結果も出ていまして、これは地域間の格差がかなりあるなというふうに僕は率直に感じています。 ただ、東京なんかは比較的学校裏サイトが少ない方だと思っていたんですけれども、僕の身近なところでも次々と話題になって、削除させたという話を校長さんなんかから聞きますので
○尾木参考人 学校裏サイトの問題ですけれども、これは大体六割ぐらいと言われていたんですが、最新のデータでは先ほど言いましたように六八%ぐらいという調査の結果も出ていまして、これは地域間の格差がかなりあるなというふうに僕は率直に感じています。 ただ、東京なんかは比較的学校裏サイトが少ない方だと思っていたんですけれども、僕の身近なところでも次々と話題になって、削除させたという話を校長さんなんかから聞きますので
○尾木参考人 子供たちがとらえているネットと私たち大人との違いで決定的なところは、私の専門領域からいいますと、メール依存、ネット依存です。これは、大人はそれになっている人はほとんどいないだろうと思います。 先ほども言いましたけれども、思春期の発達の大きな特性というのがありまして、大人とかあるいは学校の先生の権威から離れて、自分壊しをして、新しい自分をつくり始める時期、いわゆる反抗期があります。そこの
○尾木参考人 おはようございます。法政大学のキャリアデザイン学部の尾木直樹です。 急遽立ちましたので、ふだん教育評論活動とか、私の専門は臨床教育学ですので、そこの領域からお話をしていくということしかできませんので、よろしくお願いいたします。 実は、お手元に資料があると思いますけれども、「ウエブ汚染社会と子どもの発達」ということで、ウエブ汚染の問題が子供の発達にどうかかわっているのかというところを
○参考人(尾木直樹君) 本当に先生方は子供のことを大好きで、子供のためにあれだけの残業をして身を粉にして働いておられるわけですよね。ここのところへの政策的な支援というのは、僕、一番、物すごく単純なんですけれども、金と人という二つだと思うんですよ。しっかりやっぱり予算をたくさん配当してあげるということですね。 これはもう先生方御承知のとおり、日本の教育予算というのは先進国の中でGDP比に占める割合は
○参考人(尾木直樹君) 僕の基本的な考え方というのは、教育の正常化ということに対して言えば、やっぱり強制はあってはならないという、近藤先生と同じ考えですね。この前提に基づいて、じゃどうするのかという問題ですけれども、やっぱり教育条理というかしら、教育の条理にのっとって考えていくべきだろうと、合意していくべきだろうというふうに思います。 その場合の、例えば卒業式、教育条理からいえば何だろうというと、
○参考人(尾木直樹君) おはようございます。教育評論家で法政大学の尾木直樹です。よろしくお願いします。 僕はいつも立って話すものですから、立っても座っても余り変わりないんですけど、立ってお話しさせていただきます。 僕の基本的な立場というので、レジュメとそれから資料を準備しておりますので、その両方を使わせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 僕の基本的な立場についてですけれども、
○尾木参考人 この間、やはり子供たちへの心配の余り、私たち大人社会と子供との関係性のところが非常にいびつというかしら、余りよくなくなってきているなということをちょっと心配しています。 少年法の改正の問題とかいろいろなことも含めてですけれども、何か、子供に罰を与えれば言うことを聞くんじゃないかという発想がすごくあるんですけれども、果たしてそうか。僕は臨床現場ですから、実証的に考えると、そうではなくて
○尾木参考人 やはり我が国は、一九四七年から、学校といった場合は本当の学校の枠だけで、法人と都道府県立に限定されてしまいましたけれども、国際的な視点でいえば、ホームエデュケーションというんですか、ホームスクールだとか、そういう、学びの場所は学校じゃないけれども、責任を負ってきちっと修得されていくのであればそれは認められてもいいだろう、バイパスというかしら、そういうことは考えています。 例えば、スウェーデン
○尾木参考人 ただいま御紹介にあずかりました、教育評論家で法政大学教員の尾木直樹です。よろしくお願いします。 最初に簡単に自己紹介させていただきますと、私は、現在は法政で教授職についていますけれども、その前二十二年間は中学校、高校の教師をやっていまして、現場のことはある意味で熟知しているつもりです。その後、いろいろな評論家にもなりまして、全国二千カ所以上にわたって駆けずり回って歩いております。北海道
○参考人(尾木直樹君) やっぱり一番大きなのは、学校の権威というかしら、教師の権威も含めて、これは学校の責任というより、もう本当に歴史的に相当変わってしまったという、非常に厳しい状況が生まれているということが大きいかなというふうに思います。 これまで、特にバブルの崩壊する一九八〇年代までは、やっぱり、これ評価は別にしてですけれども、学歴社会という構造があって、そして労働界の方も産業界の方も基本的に
○参考人(尾木直樹君) この食育の問題というのは本当に重要な課題になってきたというふうに思います。 御承知のとおり、政府がこの食事の調査を始めたのは国民栄養調査で、一九八二年だったと思います。ここで小学生が朝御飯を子供だけで食べることを孤食というふうに定義されました、当時の厚生省ですね。当時二二%ぐらいだったんですね。ただ、二二%というのは相当大きい数字ということで反響を呼びまして、NHKスペシャル
○参考人(尾木直樹君) 教育評論家で法政大学の尾木直樹です。よろしくお願いします。 僕は、教育評論家という立場で本当に全国あちこち歩き回りながら現状を把握していくのが主な仕事なものですから、そんなところ辺でかなり大ざっぱになるか分かりませんけれども、状況を報告したいというふうに思っています。 まず、僕の方のレジュメですけれども、二枚と、それからちょっとB4判の大きな資料が入っているかと思うんですけれども
○参考人(尾木直樹君) まず、スウェーデンの感想についてですけれども、本当にスウェーデンでは若者のところに行けば行くほど投票率高いですもんね。そこら辺のことで、僕、スウェーデンへ視察、何回か行ったんですけれども、やっぱり学校での個を尊重した授業システムやいろんなものが日本とは相当違っていると。 例えば、私がウプサラの小学校を訪問したときですね、七十五人ぐらいの小規模の学校でしたけれども、七十五通りの
○参考人(尾木直樹君) 僕もおっしゃるとおりだと思います。特に基礎・基本の問題では、さっきもちょっと報告しましたけれども、そこが重要であるというのはもうだれもが認めることだと思うんですけれども、本当に基礎的なトレーニング、掛け算の、四則計算を始め、そこを一生懸命やれば何か応用的な、自ら問題解決していけるような力が付いていくのかなという見通しもないままに、それから、国際的な視点で見ましても、そういうことはもちろんいろんな
○参考人(尾木直樹君) 教育評論家で臨床教育研究所「虹」を経営しています尾木直樹と言います。 僕は、お二方の先生のように専門性が高いというわけではなくて、ここ十年ぐらいで全国千数百か所、講演に回ったり、いろんなシンポジウムに参加したりとか、あちこち駆けずり回っている泥臭い現場からの報告というような感じで、ちょっと今の教育状況を俯瞰的にとらえながらお話ししていきたいというふうに思います。 お手元に